土曜日、祝日、長期休暇に戸外活動を実施しています。戸外活動では、公園遊びや科学館・博物館見学、自然体験等、様々な活動をしています。子どもたちは「今日はどこに行くのかなぁ」と毎回楽しみにしてくれています。
戸外活動のねらい
戸外活動のねらいは、
- 身体を思いっきり動かす機会を提供し体力を向上させること
- 友達との関わりを促進し社会性を伸ばすこと
- 自然の雄大さや美しさを感じる豊かな心を育むこと
- 自然体験をすることにより自己肯定感を高めること
- ルールやマナーを守ったり、周りの人に対して思いやりをもって接したりする等の道徳性を育むこと
の5点です。
1 つ目のねらいである「身体を思いっきり動かす機会を提供し体力を向上させること」を達成するため、よく公園に出掛けています。大きな芝生広場のある公園、大きな複合遊具がある公園、水遊びができる公園等、種類も豊富です。公園では、身体を思いっきり動かしながら、伸び伸びと過ごすことができます。また、様々な遊具に挑戦することにより、上る、下りる、ぶら下がる、くぐる、のる、バランスをとる等、様々な動きをスムーズに行うための身体の動かし方を自然に身に付けることができます。身体を思いっきり動かすことは体の健康はもとより心の健康とも密接に関係していることからも、子どもの成長には公園遊びは欠かせません。
2 つ目のねらいである「友達との関わりを促進し社会性を伸ばすこと」を達成するため、ペア・グループ活動を実施しています。ペア・グループ活動では、それぞれのペア・グループに1 人ずつ指導員がつき、仲良く遊ぶことができるようサポートしています。ペア・グループ活動では、思いやりをもって友達と接すること、自分の意見を言葉で伝えること、友達の意見を受け入れること、話し合いをもって互いに納得できるように決めること等、自己の主張を適切に表現する方法を学ぶと同時に他者の主張を尊重することを学ぶアサーショントレーニングを通してコミュニケーションスキルの発達を促しています。初めは、勝手に好きな所へ走って行く、自分の意見が通らないと泣く、自分の番が終わると友達を待つことができない等、友達との関わり方が分からなかった子も、繰り返しペア・グループ活動を経験することにより改善されています。また、一人遊びをしていた子が、ペア・グループ活動をきっかけに友達と仲良く遊べるようになるなど、交友関係を広げることにも有効です。
3 つ目と4つ目のねらいである「自然の雄大さや美しさを感じる豊かな心を育むこと」、「自然体験をすることにより自己肯定感を高めること」を達成するため、自然体験を実施しています。山でハイキングをしたり、川や海で遊んだり、桜や紅葉を見に行ったりしています。また、季節の移ろいを肌で感じながら、水遊びや落ち葉遊び、雪遊びをしています。自然体験が豊富な子ほど、自己肯定感、道徳感、正義感が高いこと、自然を体験することで日常生活では得られない素直な気持ちが育まれることからも、自然体験は子どもたちの成長に大きな意味をもっています。
5 つ目のねらいである「ルールやマナーを守ったり、周りの人に対して思いやりをもって接したりする等の道徳性を育むこと」を達成するため、経験を通して学ぶことができるようにしています。例えば、交通安全や危険防止のルール、公共施設を利用する際のマナーについて事前に伝えたり、暗黙のルールについてその都度伝えたりしています。将来、その場その場の状況に相応しい行動を自分で選択することができるよう、経験を通してソーシャルスキルを少しずつ学ぶことができるようにしています。戸外活動は、楽しい遊びの中に多くの学びがあり、心身の成長に効果的です。
このページでは、戸外活動における子どもたちのエピソードを紹介していきます。