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更新日 2025/4/19
療育とは?

療育とは、子どもの特性を治すことではなく、どのような工夫をすれば生活し易くなるのかを考え支援することです。また、愛情のある支援者のもとで、家庭と同様の変化しない環境を保障しながら、発達段階に応じたニーズを満たしていくことです。

私たちは、

①楽しい環境を提供し成長を促します。

②研究で得られた知見を根拠に子どもの力を引き出します。

③その子に合った支援方法を見つけ困り感を軽減します。

④その子のできることや得意なことに目を向け、それらを伸ばします。

是非一度、お気軽にご相談ください。

私たちが目指している姿

 私たちが目指している姿は、デイサービスの運営に留まらず、より広く社会貢献できる療育施設として存在することです。ここまでに多くの研究者が子どもの力を引き出すために様々な理論を提唱してきました。しかし、研究で得られた理論が療育実践に活用されているとは言えません。それは何故でしょうか?

 その答えは、研究で得られた理論と療育実践を繋ぐ媒介者の存在が極めて少ないからです。私たちは研究と実践を繋ぐ役割を担うため、研究で得られた理論を実践で応用し、その情報をホームページで公開しています。そうすることで、弊所を利用していない保護者や他の事業所の方々に、効果的な支援方法を提供することができ、間接的ではありますが、弊所を利用していない子どもたちにも支援の手を差し伸べることができると考えています。

 引き続き、お預かりした子どもたちへ質の高い療育を提供しながら、障がいのある子どもたちの未来を、一人でも多く明るくできるよう努力して参ります。

コツコツ継続することの重要性

 脳の中には損害回避の選択行動に関わる尾状核という部位があります。この尾状核が発達していると、能力の低下を損失と捉え継続的に練習するモチベーションが維持されると考えられています。例えば、短距離選手と長距離選手の尾状核を比べると、長距離選手の方が発達していることが分かっています。これはトレーニングを休んだ場合、筋力よりも心肺機能の方が早く低下するため、長距離選手は日々継続してトレーニングを行う必要があるからです。また、英語の語彙学習の実験で、花川隆(2013)は次のように述べています。「プログラム終了の1年後に再度検査を行ったところ、ほとんどの参加者はTOEICの点数が学習直後より低下し、右前頭葉44野の灰白質容積と、44野と尾状核の連結強度が学習前に近い状態に戻っていました。しかし、自発的に英語学習を続けていた少数の参加者は点数が保たれていたと同時に、前頭葉44野の灰白質容積と、44野と尾状核の連結強度がプログラム参加前より増加した状態を保っていました。」

 上記の内容はコツコツ継続することの重要性を説いています。弊所でも、コツコツ継続することで、鬼ごっこのルールが理解できるようになったり、二重跳びができるようになったり、じっと座っていられなかった子が学習に取り組めるようになったりしています。私たちは、コツコツと頑張る環境を提供するとともに、コツコツと頑張り続ける心を支え、「継続は力なり」を実践しています。

引用文献

花川隆(2013).BMI学習による神経可塑性変化の非侵襲多角計測 科学技術振興機構(JST)