学習支援を実施し、学習習慣をつける

 明るく人懐っこい性格で、指導員とお話したり、歌を歌ったりすることが好きです。ドラえもんや忍たま乱太郎、童謡等、指導員が口ずさむと一緒に元気よく歌い、楽しんでいます。自由遊びの時間は、絵本を見たり、広告を見たりして過ごしています。絵を指差しながら「これは何?」と尋ねると、その名前を答えてくれたり、「どれが好き?」と尋ねると、指差しで教えてくれたりします。先日は、バランスボールに腹ばいで乗って弾むことを好んで行っていました。笑い声をあげながら繰り返し行い、とても楽しそうでした。

 運動の時間は、タイミングよく声を掛けると皆と一緒に参加することができます。本児のできそうな運動に少し変えて取り組んでもらったり、サイコロクイズでは、指導員の言葉を真似して答えてもらったり、サポートをしながら楽しく活動できるようにしています。また、全体活動への参加が難しい場合は、個別に玉入れを行う等、弊所での活動が楽しめるよう配慮しています。生活面では、おやつの準備・片付け、学校での靴の履き替え等、声掛けのみでスムーズに行うことができています。また、一定時間ごとにトイレに行くよう促し、失敗は一度もありません。ズボンを上げることが難しいですが、その都度練習し、少しずつできるようにしていきます。

 この半年間で落ち着きが増し、様々なことを学ぶ土台ができました。今後、学習支援を充実させ、力を引き出していきます。具体的には、学習の時間に机に向かう習慣をつけてもらいます。初めのうちは短時間から始め、徐々に集中して取り組める時間を伸ばしていきます。学習内容の一例としては、運筆練習やひらがな・数字の読み書き、簡単な計算の練習等、本児の理解度に合わせた教材に取り組んでもらいます。公文では、丸の数を数える問題や数字を書く練習等、スモールステップで進めていく教材がそろっています。基本を重視し、少しずつ難度を上げながら繰り返し取り組むことで、次第にできることが増えていきます。個別指導を通して本児とより深く関わることができると、情緒支援としても良い効果が見込めると考えています。また、学習を通して学力を上げることによって、生活・行動面の成長を促すことができることが分かっています。本児のさらなる成長を促すため、学習支援を充実させ、できることを少しずつ増やしていきます。

Juir F.