チョコバナナクレープ

 

 チョコバナナクレープを作りました。今回は材料の買い物も皆で協力して行いました。グループごとに分かれ、メモに書いてある品を探しました。買い物カゴを持つお手伝いを自分からしてくれた子もいました。あるグループは、牛乳とバナナを探しました。勘を頼りに店内を進み、牛乳はすぐに見つけられました。その後、「バナナはどこだ?」と言いながらさらに進んで行き、野菜コーナーが見えた所で、一人の子が「バナナあったよ」と皆を連れて行ってくれました。バナナをカゴに入れる時はバナナが痛まないよう、両手で持ってそっと入れることができました。他のグループも順調に材料を見つけ、前回よりも短時間ですべての材料を探すことができました。

 衛生管理として、全員マスクを着用し、指導員見守りのもと、しっかりと手洗いを行いました。

 まず、クレープ生地を作りました。バター7つを小さなボウルに入れて電子レンジで加熱しました。溶けているか確認しながら少しずつ加熱し、すべて溶けきるまで加熱しました。次に、ボウルに卵、牛乳、溶かしバター、ホットケーキミックスを入れて泡立て器で混ぜました。今回は、だまが残らないよう、しっかりと混ぜました。「パンケーキはあまり混ぜたらいけないけど、クレープはたくさん混ぜていいんだね」と混ぜ方の違いに気付いた子もいました。次に、耐熱皿にラップを敷き、お玉一杯分の生地を流し、お皿を傾けながら丸く均一にのばし、電子レンジで数分加熱しました。1回目は生地が薄すぎて失敗でした。「どうしたらいいんだろう」「もう一回生地を入れてやってみたらいいんじゃない?」等と話していました。2回目は、生地ののばし方を少なくし、生地に厚みをもたせました。なかなか火が通らず過熱を繰り返しているうちに焦げてしまい失敗でした。3回目は、2回目よりも加熱時間を短くしたら、きれいな色に仕上がり、成功でした。「見て、きれいにできたよ」ととても嬉しそうに報告してくれました。何度か失敗を繰り返し不安になっていた子もニコッとして、「次はぼくがやりたい」といつもの姿に戻っていました。全員分完成するまでに時間がかかりましたが、失敗から学び次に生かすことを体験できたと思います。

 続いて、トッピングを準備しました。今回はバナナ、ホイップクリーム、チョコレートソースです。バナナは、8本を皆で協力してむきました。シュガースポットがある完熟バナナを買ったので、とても甘い香りがしました。子ども達は「バナナ大好き」「甘いにおいがする」と嬉しそうに皮をむいてくれました。一口大に切った後、人数分の器に箸を使って分けました。「少しヌルヌルしてつかみにくい」と言いながらも、がんばって分けてくれました。ホイップクリーム作りでは、グラニュー糖と生クリームをボウルに入れ、電動泡立て器で混ぜました。いつもと同様、「やりたい」と手を挙げる子が一番多く、子ども達から大人気です。少しずつ交代で泡立て、しっかりとホイップしました。

 最後に、クレープ生地でトッピングを巻きました。クレープ生地に生クリームを少しのせました。「12時から3時の範囲に広げるよ」と声を掛け、広げる範囲は時計をイメージしてもらいました。そして、チョコレートソースを、ホイップクリームの上に線を描くように垂らし、バナナを並べました。クレープに直接触れないようラップごと生地を半分に折り、さらに半分に折ってお皿に盛りつけました。

 皆で「いただきます」をし、「皮がモチモチしてる」「チョコとバナナが合う」等と言いながら、満足そうに食べていました。今回は、失敗もありましたが、最後までしっかりと取り組み、完成した時の達成感が大きかったのではないかと思います。