事前の声掛けにより、ゆっくりと話したり、適切に答えたりすることができるようになる

 明るく素直な性格で、友達と関わりながら楽しそうに過ごしています。穏やかで優しく、友達とトラブルになることはありません。戸外活動や自由遊びの時間には、キャッチボールやサッカーをしたり、警察ごっこやお店屋さんごっこをしたりして過ごしています。指導員と一緒に遊ぶことの方が多めですが、友達のしていることにも興味をもつようになりました。「友達と同じ物を作りたい」「友達のしていることが気になる」という気持ちが出てきて、友達と同じ遊びをすることが多くなりました。具体的には、枝に草を結んで釣り竿を作ったり、ダンボールでロボットの服を作ったり、友達と並んでお絵描きや折り紙をしたりしています。遊び中に友達とのやり取りはなく、平行遊びの段階です。最近は、おままごとやお店屋さんごっこをする等、友達と物のやり取りをする連合遊びも増えてきており、遊びを通した友達との関わりが増えてきました。また、戸外活動では、落ち葉を集める子と落ち葉を運ぶ子に分かれ、友達と協力して大きな山を作る等、協働遊びも見られるようになりました。今後も本児童が友達と関わりながら楽しく過ごせるよう支援していきます。

 運動エフェクトでは、どの種目も一生懸命取り組み、がんばっています。ドリブル100回を合格したり、鉄棒で前回り下りができるようになったりし、とても喜んでいました。また、集団遊びが好きで、楽しそうに参加してくれています。椅子取りゲームやハンカチ落としのルールが分かるようになり、個別に声を掛けなくてもルールに沿って取り組むことができるようになりました。また、鳥かごゲームでは、1バウンドでパスすること、次の子の名前を言うことの2つのルールを守って取り組むことができるようになりました。さらに、難易度がより高い1バック課題(ボールをもらった子の名前を言いながら次の子にパスを回すゲーム)がスムーズにできるようになり、誇らしげな顔をしていました。半年前に比べ、ルールの分かる種目が増え、より楽しめるようになりました。今後も活動を楽しんでもらう中で、できることをさらに増やしていきます。

 コミュニケーションの面では、Show & Tellに積極的に取り組んでいます。「これは○○です」「ここに〇〇がついています」等、物の名前や見た目について堂々と発表することができます。「この恐竜は口から火をはきます」等、キャラクターの特徴について話してくれることもあります。回数を重ねるにつれて発表内容の幅が広がり、上手になりました。また、語尾に「です」「ます」をつけ、丁寧な言葉で発表することができており、普段の言葉遣いと発表の言葉遣いをしっかりと区別することができています。友達からの質問では、「どこで作りましたか」「いつ作りましたか」「どうしてそれを作ろうと思いましたか」等、よくある質問に自分で答えられるようになりました。その際、「学校で作りました」「〇〇が好きだからです」というように、単語ではなく文で答えることができています。今後も発表を継続してもらい、自信をもってもらいます。

 気になる点は、帰りの会の発表で、聞かれたことに適切に答えられないことがある点です。帰りの会では「早起きをしたい」「算数をがんばりたい」等、小さな目標を発表してもらっています。本児童は、「〇〇君と遊んで楽しかったです」「〇〇ちゃんが優しかったです」等と以前発表していた内容を答えたり、質問内容とは関係のない好きなことを言ったりすることがあります。本児童の発表の直前に「何をがんばりたいですか」と目標を分かりやすく言い換えて尋ねるようにしてからは、適切に答えられることが増えています。今後も成功体験を積み重ねられるよう、予め声を掛け、ゆっくりと話したり、適切に答えたりすることができるようにしていきます。

Juri,F.