オートモービル
ティッシュ箱など身近にある廃材を使って自動車を作りました。廃材利用は、子どもたちに身近にある道具や廃材でも楽しく遊ぶことができることを知らせることができる利点があります。まず、タイヤ作りをしました。フリーハンドで円を描こうとしても上手くいかないと気付いた子が、自ら円形のものを探して形を写し取っていました。それを見た他の子も同じようにし、テープの芯や円形のブロックなどを利用してきれいな円を描くことができました。また、太さの異なるストローを組み合わせ、スムーズにタイヤが回るよう工夫しました。「タイヤが動くようになった」と嬉しそうに車を走らせている子が多くいました。実際に動かしてみると上手くタイヤが回らなかった子は「(軸の)ストローが斜めになっているからかなぁ」「タイヤがまっすぐについていないからかなぁ」と原因を一緒に考え、改善しました。上手くタイヤが回るようになると、とても嬉しそうでした。シャシーが完成した後は、それぞれのアイデアでボディに飾り付けをしました。「タクシーをつくりたい」「ぼくはバスにする」と決め、早速作業を進めていました。大人の役割は、子どもの思いを汲み取ってそれを実現できるようアドバイスしたり、子どもの発想を広げたりするなど、創作の考案のサポートをすることです。作品作りの中で、「ここ(ボディ)を斜めにしてかっこよくしたい」「恐竜(の人形)が乗れるように運転席を作りたい」など、子どもたちそれぞれの思いを作品に表すお手伝いをしたり、「(部品を)ここにつけたいけど、テープがくっつかない」と相談しにきた子や手が止まっている子にアイデアを伝えたりし、子どもたちが思い描いた作品に近づけられるよう支援しました。また、「洪水になっても走れるように、乗る所を高くしたよ」「ドアが開くようにしたよ」「バスの行き先を作ったよ」等、工夫した部分を教えてくれる子もいて、生き生きと作品作りに取り組むことができました。