わざと良くないことをすることを減らす

 穏やかな性格で、落ち着いて過ごすことができています。戸外活動では、能動的な動きが多くなり、色々な遊具にチャレンジしながら楽しそうに過ごしています。これまでの経験の中で遊具に対する恐怖心が減り、新しい遊具でも手をつないだり一緒について行ったりしなくても、近くで見守っているだけで遊べることが増えてきています。特に好きな遊びは、ネットの上を歩いたり、トランポリンをしたり、滑り台を滑ったりすることで、気に入った遊具で繰り返し遊んでいます。また、「帰るよ」と声を掛けた時に感情が高ぶることがあるなど、「もっと遊びたい」という気持ちが伝わってくることも出てきました。これからも様々なことに挑戦する経験を積み重ねてもらい、楽しく過ごしてもらいます。
 少し気になる点は、わざと良くないことをする点です。昼食時に机に足を上げたり、良くない言葉を口にしたり、お茶をわざとこぼしたりする等、相手が嫌がることをして面白がることがあります。声を掛けるとニコニコしてまた同じことをするので、注目してほしい気持ちから生じている行動だと考えられます。机に足を上げる行為は、お腹が満たされて食べることに飽きてきた頃や食べ終わった子が遊び始めた頃にすることがよくあります。予防策として、戸外活動での活動量を増やしてお腹を空かせるようにしたり(確立操作)、食べる場所や向きを変えるなど、他の子の刺激が入りにくい環境を整えたりしていきます(刺激統制法)。良くない言葉を口にする点に関しては、口にしたその場は敢えて関与しないようにし、その言葉を口にしても相手の気を引けないことを経験の中から学んでもらいます(消去)。また別の機会に、良くない言葉を、似た音やリズムをもつ発しても良い言葉に言い換える試みをしていきます。例えば「つくえ」に言い換える場合、「つく○」→「つ○○」→「○○○」と書かれたカードを順に見せながら○の部分を本人に言ってもらい、良くない言葉から離れられるようにしていきます(行動連鎖化の逆行連鎖)。わざとお茶をこぼす点に関しては、教育的ニュアンスの含まれた嫌子を出現させ自分自身で掃除をしてもらうようにします。あまりやりたくない面倒な行動を伴わせることで、これからはしないようにしようと思ってもらえるようにします(過剰修正法)。活動全体を通して、適切な行動をしている時の関わりや声掛けをこれまで以上に増やし、注目してほしいという気持ちを満たすことで気になる行動を減らしていきます(消去理解)。

Juri, F.