弊所では、ワーキングメモリ及び読解力の向上を目指し、3文条件のリーディングスパンテスト(reading span test:以下、RST)に取り組んでいます。

 RSTとは、相互に意味的関連のない刺激文をいくつか音読し、同時に1文につき一つずつ指定されたターゲット語を記銘する。そして、試行の最後でこれらの単語の再生が要求され、その再生成績をもとに得点が算出されるテストで、単語の記憶と文の音読を同時に行う二重課題です(森下ら,2007)。

 RST成績には、妨害情報を抑制する能力と不要になった先行情報を抑制する能力の両方が影響を与えていますが、読解力には不要になった先行情報を抑制する能力のみが影響を与えていることが明らかにされています(大塚ら,2003)。したがって、弊所のRST課題は、ターゲット語を記銘する前に意味的に関連のある単語を含む文を音読する干渉条件を設けています。

引用文献

大塚結喜・森下正修・近藤洋史・苧阪直行(2003)「読解力とワーキングメモリにおける抑制メカニズムの関係性」『基礎心理学研究』21,131-136

森下正修・近藤洋史・蘆田佳世・大塚結喜・苧阪直行(2007)「読解力に対するワーキングメモリ課題の予測力-リーディングスパンテストによる検討-」『心理学研究』77,495-503

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