2020年度「保護者等向け放課後等デイサービス評価表」及び「事業者向け放課後等デイサービス自己評価表」

保護者向け放課後等デイサービス評価表

①子どもの活動等のスペースが十分に確保されているか


② 職員の配置数や専門性は適切であるか


③ 事業所の設備等は、スロープや手すりの設置などバリアフリー化の配慮が適切になされているか


④ 子どもと保護者のニーズや課題が客観的に分析された上で、放課後等デイサービス計画が作成されているか

保護者の方々からのご意見

・子供の成長がよくわかり、細かい所までよく見てくださっている。


⑤ 活動プログラムが固定化しないよう工夫され ているか

保護者の方々からのご意見

・夏休み期間のプールなど再開できると良いと思う。


⑥ 放課後児童クラブや児童館との交流や、障害のない子どもと活動する機会があるか

保護者の方々からのご意見

・コロナ禍では難しいのではないかと思います。学校でしているので問題ないと思います。

・学校で交流しているので、今の活動で満足しています。


⑦ 支援の内容、利用者負担等について丁寧な説明がなされたか


⑧ 日頃から子どもの状況を保護者と伝え合い、 子どもの発達の状況や課題について共通理解ができているか

保護者の方々からのご意見

・連絡帳にどんなことをやったか、わかりやすく記入しているので、ありがたいです。


⑨ 保護者に対して面談や、育児に関する助言等の支援が行われているか


⑩ 父母の会の活動の支援や、保護者会等の開催等により保護者同士の連携が支援されているか

保護者の方々からのご意見

・今のところ不要だと思っています。

・特に必要と感じていないです。

・親の仕事の都合で、交流は難しいかもしれません。


⑪ 子どもや保護者からの苦情について、対応の体制を整備するとともに、子どもや保護者に周知・説明し、苦情があった場合に迅速かつ適切に対応しているか


⑫ 子どもや保護者との意思の疎通や情報伝達 のための配慮がなされているか

保護者の方々からのご意見

・困ったことや心配したことを連絡帳に記入したら、電話で丁寧に教えて下さりありがたいです。


⑬ 定期的に会報やホームページ等で、活動概要や行事予定、連絡体制等の情報や業務に関する自己評価の結果を子どもや保護者に対して発信しているか


⑭ 個人情報に十分注意しているか


⑮ 緊急時対応マニュアル、防犯マニュアル、感染症対応マニュアルを策定し、保護者に周知・説明されているか

保護者の方々からのご意見

・感染症対策以外は最近説明としてはないです。


⑯ 非常災害の発生に備え、定期的に避難、救出、その他必要な訓練が行われているか

保護者の方々からのご意見

・実際に避難したことが有り、適切であったと思います。

・利用が少ないので、しているかどうかわかりません。


⑰ 子どもは通所を楽しみにしているか

保護者の方々からのご意見

・大変楽しみにしています。

・スポスタさんには喜んで準備して行きます。

・中学生になってからも通いたい!と今から楽しみにしているようです。


⑱ 事業所の支援に満足しているか

保護者の方々からのご意見

・学校ではできないことができるようになっています。本人が自己肯定感を持てる様な支援をしていただいていて本当に感謝しています。

・お忙しい中、いつも親身にアドバイスを下さり、ありがとうございます。子どもだけでなく、保護者も励まして頂けることで、本当に前向きに毎日過ごせています。これからも親子共々、宜しくお願いいたします。


事業者向け放課後等デイサービス自己評価表

構成主義(Constructivism)

 私たちが子ども達と接する上で大切にしている理論の一つに構成主義(Constructivism)があります。構成主義とは「子どもは自らの経験を振り返ることにより、新たな知識を自分自身で作り上げることができる」と考える教育法の一つです。構成主義の代表的な人物であるジャン・ピアジェは、自身の8人の子どもを観察し、認知発達理論を提唱しました。その中でピアジェは、認知発達とはスキーマ(枠組み)の発達であり、子どもは“tabula rasa”(真っ白な石版)ではなく、生まれつき自らの経験を振り返ることで知識を作り上げる能力を持っていると考えました。そして、学校の授業が理解できない子どもは、それを理解するスキーマを持っていないからである。学校でどれだけ教えられてもベースとなる知識が日常の中で作り上げられていなければ、学校で知識を作り上げることは難しいと考えました。私たちは大人でありながら子ども達の友だちですから、子ども同士の遊びでは得られない様々なスキーマを提供することができます。公文の算数では、進度目標を2学年先学習の到達としており、学校で理解できないことが無いようにしています。帰りの会の発表では、子どもが何気なく話した内容に対し、将来学ぶであろう内容に結びつけて返答するなど、新たなスキーマの獲得を促進しています。子どもが学ぶのは、自らの知識を作り上げるプロセスを開始するからであり、私たちの役割はそのプロセスを開始したくなる気持ちを引き出すことだと考えています。今後も、子ども達が新しく出会った知識を振り返ることができる環境と、持っている知識に他の知識を加え、新しい知識を作り上げることができる環境を提供し続けていきます。


運動と脳

 自閉症児は、運動を苦手としている子が少なくありません。走り方がぎこちなかったり、お手本を見ても真似ができなかったり、球技が苦手だったりします。例えば、ボールリフティングをする場合、ボールが落ちてくるのを見てから足を出していては、リフティングを成功させることはできません。このような外部の目標から運動指令を計算しなければならない運動は、小脳が重要な役割を果たしています。小脳が外部の目標から運動指令を計算することを内部モデルと言います。内部モデルには、順モデルと逆モデルがあり、順モデルは運動指令から結果を予測します。例えば、手で物を動かすときに重いと感じると強く握る等、誤差に修正を加えるフィードバック制御をしています。一方、逆モデルは望みの結果を実現する運動指令を運動前に計算します。運動後に誤差を修正するフィードバック制御に対し、フィードフォワード制御と言います。運動技能が高い人は、初回の取り組みで得たフィードバックの誤差信号を利用して逆モデルを学習します。逆モデル(フィードフォワード制御)で練習を重ねた動きは滑らかです。このようなことからも、私たちの脳は滑らかな動きを実現しようとしていることが分かります。具体的には、躍度(加速度の変化率)の総和が小さくなる軌道を選択しようとしています。スポーツ&スタディ稲沢では、楽しい環境の中で練習を重ね、脳が実現しようとしている滑らかな動きの獲得を図っています。


自閉症の症状とこだわりが生じるメカニズム、療育の可能性、そして、神経系の発達

 自閉症の症状が生じるメカニズムは、神経系の発達においてミクログリアの働きが弱く刈り込みが行われないことに起因すると考えられています。定型発達の回路は刈り込みが行われてシンプルな回路を形成しますが、自閉症は刈り込みが促進されず回路が多く残った状態となっています。こだわりが強いのは脳の中で回路が発散しているからです。刈り込みを促進させる方法については、オキシトシンというホルモンを投与する等の取り組みがなされています。

 療育の可能性を述べます。自閉症の症状は、刈り込みが促進されず回路が多く残った状態で生じますが、この神経生物学的要因に環境要因が加わることによって症状を緩和させることができる場合があります。私自身、幼少の段階から療育を施すことにより、定型発達の子に近い状態まで成長できた子を何人か見ています。自閉症は一般的に1歳6ヶ月児健診で大人に意思を伝えない等、社会的コミュニケーションに従事するモチベーションの欠如が見られます。そして、3歳児健診で言葉の遅れ、社会性の障がい、制限された関心等が見られます。子どもの発達の特徴が一番分かるのは、小学校に入って授業を受けるようになってからと言われます。自閉症等の発達障がいにおいて、早期発見、早期支援は第1選択です。刈り込みが促進されない子でも、早い段階から療育を施せば、障がい特性に起因した行動上の問題の複雑化、学習の遅れ、二次的障害(心理的な問題、虐め、不登校、非行等)等を防ぐことができます。

 神経系の発達を述べます。神経系の発達の段階は、①ニューロン(神経細胞)の誕生、②シナプス(ニューロンとニューロンの結合部分)の過形成と刈り込み、③神経回路の再構築の3段階を経ます。以下に、段階ごとに詳しく述べます。

 まず、①ニューロンの誕生では、胎児期、新生児期に神経幹細胞が分裂しニューロンが生まれます。ニューロン数は胎児期で最多となりますが1歳までに1/5に減ります。小脳は生まれた後に完成するため、人は生まれた直後に歩くことはできません。動物が生まれた直後に歩くことができるのは小脳が完成した状態で生まれてくるからです。生まれたニューロンは外側に移動し、表面に溜まって6層を形成します。神経幹細胞は胎児期に存在するものですが、海馬には大人になってからも存在します。海馬歯状回で神経幹細胞が生まれニューロンの新生が増えると、記憶の大脳皮質への移送、固定化が早く起きます。人の脳は多くの動物の脳とは異なり、outer Radial Gliaという第2の神経幹細胞が生まれます。この第2の神経幹細胞が増えると、同時に産生できるニューロンが増え、脳を分厚くすることができます。oRGが多いと皺ができ、oRGが少ないと皺ができません。過去、皺が多いと知能が高いと言われた時代がありましたが、現在、皺と知能には関係がないことが分かっています。人の脳は鼠の脳から系統発生したものですが、鼠の海馬の隣には匂いを嗅ぐニューロンをつくりだす側脳室前角があります。鼠は巣に帰るために必要な帰巣本能を空間学習するために匂いを記憶します。この空間学習は、人の場合、エピソード学習に変化したと言われています。そして、生まれたニューロンの樹状突起はセマフォリン3Aを好み、軸索はセマフォリン3Aを嫌悪し、表面にニューロンが溜まる仕組みになっています。脳の表面にニューロンが溜まった部分を灰白質、軸索部分を白質と言います。神経回路の形成は誘導システムが必要で、この点が再生医療のネックになっています。誘導システムは2つあり、1つはラミニンが成長円錐をコントロール、もう1つはネトリンとスリットが成長円錐をコントロールします。

 次に、②シナプスの過形成と刈り込みについて述べます。過形成ではニューロン1個から複数のシナプスを作りますが、1、2歳で余り使わないシナプスを刈り込みます。何故シナプスが刈り込まれるかは分かっていません。刈り込みのピークは1歳で、15歳までに1/3が刈り込まれます。見たり聞いたりする神経回路のシナプスの刈り込み時期は生後3か月、言語は8ヶ月、精神機能は3歳です。シナプスの過形成時の赤ちゃんには、大人にはない能力、動物の顔の弁別能力や、1つの感覚刺激に別の知覚が引き起こされ文字や数字に色を感じる又は音に色を感じる共感覚があります。生まれた赤ちゃんは、どの地域で生まれても生後8ヶ月までは同じ泣き方をしますが、8ヶ月を超えると母国のイントネーションで泣くようになります。英語学習を始めるなら早いうちにネイティブの発音を聞かせた方が良いという理由は、母国語にない音素が刈り込まれて識別できなくなるからです。LとRを聞き分ける必要がなく大人になった人は、それらの音素を聞き分ける神経回路を持っていません。

 最後に、③神経回路の再構築を述べます(幼児期~思春期,臨界期)。例えば、楽器を弾く練習をすると、「1(ニューロン)×3(シナプス)+1×3」の回路が、「1×5(練習した回路が増える)+1×1」に再構築されます。シナプスの総数は変わりませんが、バランスが変化し、練習した回路が増えます。これは英才教育の論理構造です。一方、その代償として減る回路が出てきます。このシナプスの再構築は、思春期を過ぎてからは起きない現象です。人は思春期までに覚えたことは生涯忘れません。例えば、18歳で自動車免許を取得した後ペーパードライバーでいると、数年で運転感覚を忘れてしまいますが、幼少時に身につけた自転車の乗り方やスキーの滑り方は、何年ブランクがあっても覚えています。このような神経回路の成り立ちから分かることは、全てのことを完璧にこなせる人はいないということです。何かが秀でているということは、何かができないということなのです。そして、何かができないということは、何かができる可能性があるということです。私たちは、子ども達の長所を見つけ、それを伸ばす努力を続けていきます。


①利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で適切であるか


②職員の配置数は適切であるか


③事業所の設備等について、バリアフリー化の配慮が適切になされているか

段差のあるところには手摺りを付けています。


④業務改善を進めるためのPDCAサイクル(目標設定と振り返り)に、広く職員が参画しているか


⑤保護者等向け評価表を活用する等によりアンケート調査を実施して保護者等の意向等を把握し、業務改善につなげているか

評価表及び連絡帳や電話で連絡を取り、保護者の方々からの意見を伺うようにしています。


⑥この自己評価の結果を、事業所の会報やホームページ等で公開しているか

ホームページで公開しています。


⑦第三者による外部評価を行い、評価結果を業務改善につなげているか


⑧職員の資質の向上を行うために、研修の機会を確保しているか

社会福祉行議会の研修に参加したり保護者会に参加させてもらったりしています。


⑨アセスメントを適切に行い、子どもと保護者のニーズや課題を客観的に分析した上で、放課後等デイサービス計画を作成しているか


⑩子どもの適応行動の状況を図るために、標準化されたアセスメントツールを使用しているか


⑪活動プログラムの立案をチームで行っているか


⑫活動プログラムが固定化しないよう工夫しているか

工作や夏祭り等、新たな活動を取り入れてます。コロナ禍で出掛ける機会が減ってもプログラムが固定しないよう工夫しています。


⑬平日、休日、長期休暇に応じて、課題をきめ細やかに設定して支援しているか


⑭子どもの状況に応じて、個別活動と集団活動を適宜組み合わせて放課後等デイサービス計画を作成しているか

学習、コミュニケーション、運動等、個々の課題に合わせて個別活動と集団活動を組み合わせて作成しています。


⑮支援開始前には職員間で必ず打合せをし、その日行われる支援の内容や役割分担について確認しているか

週1のミーティングで情報共有し支援内容を確認しています。


⑯支援終了後には、職員間で必ず打合せをし、その日行われた支援の振り返りを行い、気付いた点等を共有しているか

送迎終了後に連絡事項等を伝え合っています。


⑰日々の支援に関して正しく記録をとることを徹底し、支援の検証・改善につなげているか

毎日、提供内容記録を作成しています。


⑱定期的にモニタリングを行い、放課後等デイサービス計画の見直しの必要性を判断しているか

相談員さんのモニタリングに返答し、子どもの状態を伝えています。


⑲ガイドラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか


⑳障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか


㉑学校との情報共有(年間計画・行事予定等の交換、子どもの下校時刻の確認等)、連絡調整(送迎時の対応、トラブル発生時の連絡)を適切に行っているか


㉒医療的ケアが必要な子どもを受け入れる場合は、子どもの主治医等と連絡体制を整えているか


㉓就学前に利用していた保育所や幼稚園、認定こども園、児童発達支援事業所等との間で情報共有と相互理解に努めているか


㉔学校を卒業し、放課後等デイサービス事業所から障害福祉サービス事業所等へ移行する場合、それまでの支援内容等の情報を提供する等しているか

まだ障害福祉サービスに移行した子はいませんが、そうなった場合は情報を提供していきます。


㉕児童発達支援センターや発達障害者支援センター等の専門機関と連携し、助言や研修を受けているか


㉖放課後児童クラブや児童館との交流や、障害のない子どもと活動する機会があるか

例年は戸外活動で一緒に遊ぶ機会がありますが、今年はコロナ禍で交流できていません。


㉗(地域自立支援)協議会等へ積極的に参加しているか


㉘日頃から子どもの状況を保護者と伝え合い、子どもの発達の状況や課題について共通理解を持っているか

連絡帳や電話で情報を共有しています。


㉙保護者の対応力の向上を図る観点から、保護者に対してペアレント・トレーニング等の支援を行っているか


㉚運営規程、支援の内容、利用者負担等について丁寧な説明を行っているか

利用開始時及び変更内容があったときに説明をしています。


㉛保護者からの子育ての悩み等に対する相談に適切に応じ、必要な助言と支援を行っているか


㉜父母の会の活動を支援したり、保護者会等を開催する等により、保護者同士の連携を支援しているか


㉝子どもや保護者からの苦情について、対応の体制を整備するとともに、子どもや保護者に周知し、苦情があった場合に迅速かつ適切に対応しているか


㉞定期的に会報等を発行し、活動概要や行事予定、連絡体制等の情報を子どもや保護者に対して発信しているか

ホームページで活動内容を発信しています。


㉟個人情報に十分注意しているか


㊱障害のある子どもや保護者との意思の疎通や情報伝達のための配慮をしているか


㊲事業所の行事に地域住民を招待する等地域に開かれた事業運営を図っているか


㊳緊急時対応マニュアル、防犯マニュアル、感染症対応マニュアルを策定し、職員や保護者に周知しているか


㊴非常災害の発生に備え、定期的に避難、救出その他必要な訓練を行っているか

例年、防災センターで地震、暗闇、煙体験をしていますが、今年はコロナ禍のため実施できていません。


㊵虐待を防止するため、職員の研修機会を確保する等、適切な対応をしているか


㊶ どのような場合にやむを得ず身体拘束を行うかについて、組織的に決定し、子どもや保護者に事前に十分に説明し了解を得た上で、放課後等デイサービス計画に記載しているか


㊷食物アレルギーのある子どもについて、医師の指示書に基づく対応がされているか

利用開始時に必ず確認をしています。


㊸ヒヤリハット事例集を作成して事業所内で共有しているか

週1のミーティングで確認し、事例集を作成しています。