思い通りにならない状況でも感情をコントロールする

 運動エフェクト中は「負けても泣かない、怒らない、途中で止めない」ということを繰り返し伝えてきた結果、感情のコントロールができるようになりました。また、苦手な種目にも取り組んでくれるようになりました。しかし、別の場面になると感情のコントロールが難しいことがあります。
 英語のゲームでは、自分がセーフだった時には負けた子に「負けー」と言っているけれど、自分が負けた時に言われるのは嫌なようで、「負けー」と言われると感情を抑えられなくなります。また、自由遊びの時間に遊んでいると、鬼ごっこで「僕はバリア有りだけど、〇〇はバリア無し」や「今はタッチ返し有りにする」と自分が有利なように勝手にルールを変えたり、ドッチボールでボールが当たった時に、「今は背中だったから当たりではありません」と自分にとって都合が悪くなると屁理屈を言って認めなかったりします。
 まずは、英語のゲームや自由遊び中の思い通りにならない状況に慣れてもらいます。負けることもある、思い通りにならないこともあると日頃から伝え、心の準備をしてもらいます。時には、敢えて戸惑う状況を作り出してどう対処していけばよいかを伝えていき、自分で乗り越える経験を積んでもらいます。また、ルールを勝手に変えたり、屁理屈を言ったりしたら止めるという条件付きで遊びを始める等、思い通りにならなくても少しは我慢し、ルールに沿って遊びを進められるようにして、できた時にはほめていきます。
Juri F.