帰りの会の発表に向けた準備を通して、発表で求められている内容を理解する

 明るく優しい性格で、友達と関わりながら楽しそうに過ごしています。自由遊びの時間は、動物の人形で遊ぶことが大好きです。場面設定や動物同士の会話を考えながら、楽しそうに遊んでいます。数か月前は、友達が「入れて」と遊びに入ったり、本児自身の思い描いているストーリーとは別の場面展開になったりすると受け入れられず、いざこざが生じることもありましたが、最近は友達を仲間に入れてくれるようになったり、友達の考えたストーリーに合わせてくれることが出てきたりし、仲良く遊びを続けられるようになりました。

 戸外活動では、移動時に先頭指導員より前に出てしまうことが減り、ルールを意識できるようになりました。また、ハンドベースをする際、ボールをよく見ていて、空振りすることがほとんどなく上手に打っています。また、以前は自分のやりたいバッターだけをして止めてしまうことが多くありましたが、最近は「ぼくはどこに行けばいいの?」と守備の場所を指導員に尋ねるようになり、守備にも参加してくれるようになりました。

 工作では、コースター作りや紙刺繍等、細かい作業に根気よく取り組むことができます。困った時には「次はどうすればいいですか?」と自分から助けを求めることができます。一旦作り方が分かると集中して黙々と取り組み、ほぼ一人で仕上げることができます。磁石迷路作りでは、実際に磁石を動かしながら道幅を考えたり、出来上がった時に工夫した所を教えてくれたり、石けん作りでは、材料の重さを量ったり混ぜたりする担当になったりするなど、生き生きと取り組んでいます。

 運動エフェクトでは、集団遊びが好きで積極的に参加しています。ルールをしっかりと理解し、ルールに沿って楽しむことができます。「勝ちたい」という気持ちが強くなり、チーム対抗戦では協力してすばやく取り組むことができるようになりました。鬼ごっこ系の遊びでは、ジャンケンで負けて鬼になった時に遊びを続けられるようになったり、鬼の時に終了時間になってもふてくされなくなったりする等、ゲームとして楽しめるようになりました。記録会では、ドリブル100回を合格したり、幅跳びや反復横跳びの記録が伸びたりし、繰り返し取り組んでいる成果が出ています。

 学習の時間は切り替えが早く、集中して取り組むことができています。公文では、一定枚数ずつ取り組み、がんばっています。新しい内容の理解力があり、教材を順調に進めています。二桁で割るわり算の筆算や分数の約分を一人で解くことができるようになりました。レプトンでは、単語の発音練習をがんばっています。出てきた単語のうち半分は一人で言えるようになり、残りの半分は最初の音のヒントがあれば言うことができます。ノートに書く練習の際は、赤線との位置関係に気を付けながら文字を書くことができるようになりました。また、テキストを進める際、分からない所があっても自分でテキストの前のページで調べて書き込み、がんばっています。

 気になる点は、帰りの会の発表の内容が分からない点です。帰りの会では、「最近初めて知ったこと」または「最近気になっていること」を発表してもらっています。どちらの内容を発表するか尋ねられた際は「初めて知ったこと」「気になっていること」のどちらかを口にしますが、実際の発表では「自分の小さな目標」や「友達の良かった所」等、以前取り組んでいた内容について話すことがよくあり、求められている内容とのずれが生じています。この点を改善するため、次の二点に取り組みます。一点目は、指導員や友達との関わりをさらに深め、双方的なやり取りを増やします。本児は自分の思い通りにしたいという気持ちが強く、友達よりも大人と遊ぶことが多くなっていました。また、一方的に話すことが多いため、会話が成立しないことがよくありました。しかし、最近は友達を遊びに入れてくれたり、友達のしている遊びに仲間入りしたりする等、友達との関わりが積極的になっています。また、友達の言ったことに対して突っ込みを入れる等、遊びを通した言葉のやり取りが増えてきています。遊びを楽しむ中で、本児の内の世界から外の世界へ意識が向くようにし、友達との関わりをさらに深め、双方的なやり取りを増やしていきます。二点目は、帰りの会の発表に向けて事前準備を行い、発表で求められている内容を感覚的につかんでもらいます。事実だけでなく、そうなった理由や背景等も入れながら、発表に向けて準備を行います。その際、生き物の図鑑等、本児の興味のある分野から題材を選び、楽しく準備することができるよう配慮します。また、初めは指導員が考えた発表内容を伝え、次の段階では発表内容を一緒に考えるようにします。段階を踏んで本児の負担を軽減しながら、最終的には一人で考えられるようにします。発表準備を積み重ねて様々な例を知ることで、どのようなことを発表するとよいか、発表に適した内容をつかむことができます。そして、学校で習ったことや日常生活の中で新しく知ったことの中から発表に適した内容を選択し、上手に発表することができるようにしていきます。

Juri,F.