安心できる環境を提供して情緒を安定させ、落ち着いて過ごすことができる

 明るく人懐っこい性格で、指導員と積極的に関わりながら楽しそうに過ごしています。コミュニケーションの面では、お話することが好きで、本児の方から関わりを求めることが多いです。 

 生活面では、情緒が落ち着いている時は自分でできることが増えています。到着時に靴を脱いで下駄箱にしまうことは声掛けをして時間を十分にとることで、ほぼ毎回一人でできるようになっています。着替えは、制服のボタンをはずしたり、脱いだりすることは難しく、介助していますが、体操服を着ることは、ほぼ一人でできるようになっています。また、最近は、帰りの送迎時に途中で靴を脱いでいても、「もうすぐ着くよ。靴、履いてね」と声を掛けると、自宅到着までに自分で靴を履いて準備してくれるようになりました。今後も、身の回りのことを少しずつ練習し、できることを増やしていきます。

 夏休みのプール活動では、着替えに協力的で、とてもスムーズに着替えることができました。プールでは、初めは水に入ることに抵抗感を示しましたが、一緒にプールサイドに座って足をつけることから徐々に水に慣らし、その後、プール内を一緒に歩きました。徐々に身体の力も抜けて表情も柔らかくなっていきました。

 対人関係面では、本児の苦手とする状況をできる限り減らしたり、関わり方を工夫したりしたことにより、不適切な関わりが少なくなり、落ち着いて過ごすことができています。今後も本児の安心できる環境を整えることにより不適切な関わりを予防し、良い状態を維持することができるよう支援していきます。

 本児は、情緒面が安定し、落ち着いて過ごすことができています。今後も本児が安心できる環境を提供して情緒面を安定させることにより日常生活動作の練習機会を確保し、生活面の自立に向けて少しずつできることが増えていくよう、支援を継続していきます。

Juri F.