ココアケーキ
ココアケーキを作りました。「今日はケーキを作るよ」と伝えると、子ども達は大喜びしていました。今回は3グループに分かれて1グループずつ順に作りました。少人数での作業だったので、一人ひとりの活躍の場が広がり、どの子も積極的に参加していました。
衛生管理として、全員マスクを着用し、指導員見守りのもと、丁寧に手洗いを行いました。また、手洗い後に机や床等に触らないよう予め声を掛けておいたので、子ども同士で声を掛け合う姿も多く見られ、衛生面の意識を高くもつことができていました。
初めに、ココア風味のスポンジを作りました。大きいボウルに卵を入れて泡立て器でよく混ぜました。泡立て器は、円状に動かすのではなく、直線状に手早く動かすことに気を付け、卵の白身を切るように上手に混ぜることができました。そこに、スプーンでサラダ油を量って入れました。スプーンをボウルの縁に当てて安定させ、注ぎやすいように工夫しました。少しずつ慎重に注ぎ、微調整も上手にできていました。その後、ボウル毎はかりの上にのせ、牛乳とヨーグルトを量りながら入れました。予定の量よりも少し手前で止め、少しずつ足していくよう声を掛けました。周りで見ている子も「10、20、30…」と目盛りを見ながら途中経過を伝え、協力していました。ピッタリに量ることができたグループも、少しだけオーバーしてしまったグループもありましたが、「少しくらい違っても大丈夫だよ」と声を掛けると安心していました。また、ヨーグルトを量る際には、牛乳よりも量の調整がしやすかったようで、どのグループもピッタリに量ることができていました。そして、小さなボウルにホットケーキミックスを入れてから、はかりの上に乗せ、ココアパウダーを量りました。ココアパウダーは牛乳やヨーグルトに比べて重さの増え方が少なく「入れても入れてもなかなか増えない」と言いながら繰り返しスプーンですくっていました。量り終えた後に、ホットケーキミックスとココアパウダーをスプーンでよく混ぜました。だんだん色が混ざっていき、全体が均一になるまで混ぜ続けました。粉をこぼしてしまうこともなく、丁寧に作業することができました。そして、小さいボウルの粉類を大きいボウルに加え、粉っぽさがなくなるまでヘラでしっかりと混ぜました。混ぜる人、ボウルを押さえる人を交代しながら皆で協力して行うことができました。あるグループは、「おいしくなぁれ」と魔法の言葉をかけながら、楽しそうに混ぜていました。生地を混ぜ終わったら、タッパーに流し入れました。ヘラを上手に使ってボウルについた生地を落とすことができました。そして、ラップをして電子レンジで加熱しました。電子レンジの前で「まだかなぁ」「こういう時は時間が長く感じるんだよね」と言いながら、じっと観察し、生地が膨れてくると「見て見て、すごい膨らんでる」と興奮していました。最後は、「10、9、8、7…」と皆でカウントダウンし、出来上がりをとても楽しみにしていました。焼き上がったスポンジをお皿に出して冷ましました。「いいにおいがする」「もうこのまま食べたい」と嬉しそうにしていました。
次に、トッピングの準備をしました。生クリームを泡立てたり、フルーツを人数分のお椀に等分したりしました。生クリームを泡立てる作業はいつも通り大人気で、ジャンケンで決めました。電動泡立て器をボウルに当ててしまうと生クリームが飛び散ってしまうので、少しだけ底から離しておくことに気を付けて作業してもらいました。少しだけ飛び散ってしまいましたが、周りの子が「もう少し上げて」とアドバイスしてくれ、飛び散りを最小限に抑えられました。フルーツを分ける作業では、箸を上手に使って、テキパキとお椀に移すことができました。
最後に、一人ずつお皿に盛り付けました。まず、スポンジ1個をお皿の上に置き、生クリームを塗りました。そして、みかんとパイナップルをのせ、また生クリームでサンドしました。それから、もう1つのスポンジを上に置き、生クリームを塗りました。最後にイチゴを上に乗せ、粉糖やチョコレートソースを少しずつかけました。ボリュームたっぷりな見た目で、「早く食べたい」と嬉しそうにしていました。全員出来上がったところで「いただきます」のあいさつをして食べました。「すごくおいしかった」とニコニコ笑顔があふれ、大満足していました。